導入
「私たちが生きるこの世界って、一体何なんだろう?」――そんな根源的な問いを抱え、日常に漠然とした閉塞感を感じていませんか? もっと深い知性に触れ、凝り固まった思考の枠を打ち破りたいと願う人は少なくないはずです。私もその一人で、日々のルーティンに追われる中で、ふと立ち止まっては「もっと本質的な部分を知りたい」という知的好奇心に駆られることがよくありました。そんな時、楽天ブックスで偶然見つけたのが、今回ご紹介する「苫米地英人、宇宙を語る」です。
購入の決め手は、著名な認知科学者である苫米地英人氏が「宇宙」という壮大なテーマに挑むという点。彼の書籍はこれまでも私の思考に多大な影響を与えてきたので、「これは読むしかない!」と即決でした。結果として、この一冊は私の世界観を根底から揺さぶり、日常の見え方までをも変えてくれる、まさに期待以上の読書体験となりました。
この商品について
今回レビューする商品は、認知科学者・脳機能学者である苫米地英人氏による書籍「苫米地英人、宇宙を語る」です。価格は1430円で、私は2024年5月10日に「楽天ブックス」にて購入しました。この本は、苫米地氏独自の視点から、宇宙の成り立ち、時間、意識、そして私たちの存在意義といった深遠なテーマについて語られています。単なる物理学的な宇宙論に留まらず、認知科学や仏教思想なども交えながら、多角的に宇宙の本質に迫る一冊となっています。
実際に使ってみた感想
楽天ブックスから届いた「苫米地英人、宇宙を語る」を手に取ったとき、まず感じたのはそのタイトルの力強さでした。ページをめくると、序章からすでに苫米地氏独特の論理展開と、常識を覆すような視点に引き込まれていきました。第一印象としては、「これは一筋縄ではいかないぞ」という、良い意味での緊張感と高揚感があったのを覚えています。
読み進めるうちに、その内容は想像以上に深く、そして広大であることに驚かされました。正直なところ、一度読んだだけでは完全に理解できない部分も多々ありましたが、それがまた「もっと深く知りたい」という知的好奇心を刺激する要因となりました。特に印象的だったのは、宇宙の構造を認知科学の視点から解き明かしていくアプローチです。私たちが普段当たり前だと思っている時間や空間の概念が、いかに限定的なものであるかを突きつけられ、まさに目から鱗が落ちるような感覚でした。
本書を通じて、私の思考は大きく揺さぶられ、これまで抱いていた宇宙や世界に対する固定観念が良い意味で破壊されました。期待していたのは、宇宙に関する新しい知識を得ることでしたが、実際に得られたのは、それ以上に「物事を捉える視点そのものの変革」でした。読み終えた後には、日常の何気ない風景が以前とは違って見え、一つ一つの事象に深い意味を感じられるようになったことに、自分自身でも驚いています。
良かったポイント3つ
ポイント1:宇宙と自己の認識を根本から変える視点
この本の最大の魅力は、宇宙という壮大なテーマを、私たちの意識や認知のあり方と深く結びつけて解説している点です。単なる天文学的な知識の羅列ではなく、「宇宙とは何か」という問いが、そのまま「自己とは何か」という問いにつながっていく。この本を読んでから、夜空を見上げた時の感覚や、日々の生活における自分の存在意義について、これまでとは全く異なる視点を持つことができるようになりました。
ポイント2:抽象度の高い思考力を養える
苫米地英人氏の著作に共通する特徴ですが、本書も非常に抽象度の高い思考を要求されます。最初は戸惑うかもしれませんが、読み進めるうちに、複雑な概念を多角的に捉え、論理的に思考する力が自然と養われていくのを感じました。この思考力は、宇宙論だけでなく、仕事や人間関係など、現実世界の問題解決にも応用できると実感しています。まさに「脳のトレーニング」とも言える一冊です。
ポイント3:固定観念を打ち破り、新しい可能性に気づかせてくれる
私たちは無意識のうちに多くの固定観念に縛られて生きています。しかし、この本は、時間や空間、物質といった「当たり前」を疑い、その背後にある本質を探求する旅へと私たちを誘います。読み終えた後には、これまで不可能だと思っていたことにも新たな可能性を見出せるようになり、自分の人生や未来に対しても、よりポジティブで開かれた視点を持てるようになりました。
注意点や改善してほしい点
専門用語が多く、予備知識があるとより理解が深まる
本書は、認知科学、物理学、哲学、仏教など多岐にわたる分野の知識を前提としているため、専門用語が頻繁に登場します。全く予備知識がない場合、一度読んだだけでは内容の全てを理解するのは難しいかもしれません。興味がある方は、事前に苫米地氏の他の入門書などを読んでおくと、よりスムーズに内容に入り込めるでしょう。
図解や具体例が少ないため、視覚的な理解が難しい場合がある
概念が非常に複雑で抽象的であるにもかかわらず、本書には図解やイラストがほとんどありません。文字情報だけでこれらの深遠な概念を理解するには、高い集中力と想像力が必要です。もし、もう少し視覚的な補助があれば、より多くの読者が本書の真髄に触れやすくなるのではないかと感じました。
どんな人におすすめか
- 宇宙や哲学に深い興味があり、根源的な問いを探求したい人におすすめ
宇宙の成り立ちや時間、意識といった壮大なテーマについて、既成概念にとらわれずに深く考えたい人にぴったりです。 - 苫米地英人氏の他の著作を読んで、さらに理解を深めたい人に最適
彼の認知科学やコーチングの理論に触れたことがある人なら、本書を通じてさらにその世界観を拡張できるでしょう。 - 固定観念を打ち破り、新しい視点から世界を見たいと考えている人
日常に閉塞感を感じていたり、自分の思考の枠を広げたいと願う人に、新たな気づきと可能性を与えてくれます。

