導入
「現状維持でいいのかな?」「もっと自分らしい働き方を見つけたいけど、どうすれば…?」そんな漠然とした不安や悩みを抱えていませんか?私自身、新しいアイデアがなかなか浮かばず、周りの意見に流されがちな自分にモヤモヤする日々を送っていました。そんな時に出会ったのが、今回ご紹介するアダム・グラント氏の『ORIGINALS』です。
2020年4月10日、ちょうど新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増え、この機会に何か新しい学びを得たい、自分を変えるきっかけが欲しいと思い、以前から気になっていた本書を楽天ブックスで購入しました。手軽に購入できる点と、多くの書評で絶賛されていたことが決め手でした。実際に読んでみた結果、この本は私の仕事や日常への向き合い方を大きく変える、まさに「人生の転換点」となる一冊でした!
この商品について
今回レビューするのは、アダム・グラント氏の著書「ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代」です。価格は1980円で、私は楽天ブックスで購入しました。この本は、組織心理学者であるアダム・グラント氏が、いかにして凡人が「異端者」となり、世界を変える革新的なアイデアを生み出すかを、科学的なデータと豊富な事例に基づいて解き明かした一冊です。単なるビジネス書に留まらず、心理学や行動経済学の知見も盛り込まれており、常識を疑い、自分らしい道を切り開くためのヒントが満載です。
実際に使ってみた感想
「使う」というよりは「読む」体験ですが、この本はまさに頭と心に「使う」感覚でした。まず手にとって驚いたのはその分厚さ。ですが、序章から引き込まれるストーリーテリングと、有名企業や歴史上の人物たちの具体的な事例が豊富に盛り込まれているため、全く飽きることなく読み進めることができました。まるで良質なドキュメンタリーを見ているかのような感覚です。
読み始めの第一印象は「これはただのハウツー本ではない」というもの。期待はしていましたが、これほどまでに自分の思考回路に直接作用し、常識を揺さぶられるとは思っていませんでした。アダム・グラント氏は、私たちが抱きがちな「オリジナリティ」に対する誤解を次々と打ち破り、いかにして凡人が革新的なアイデアを生み出し、それを実現していくかというプロセスを丁寧に解説してくれます。単なるインスピレーションを待つのではなく、具体的な行動や心理的アプローチが示されていることに、深く感銘を受けました。
特に印象的だったのは、アイデアを温める期間の重要性や、失敗を恐れずに挑戦することの意義が、単なる精神論ではなく、綿密な研究に基づいている点です。読後には、自分の仕事やプライベートにおける課題に対し、「もっと違うアプローチがあるのではないか」「本当にこれでいいのか」と、今まで以上に深く考える習慣が身についたことを実感しています。
良かったポイント3つ
ポイント1:常識を疑う勇気が手に入ったこと
この本を読むまで、私は「みんながやっているから」「それが当たり前だから」という理由で物事を深く考えずに受け入れてしまう傾向がありました。しかし、『ORIGINALS』は、多数派の意見や既存のルールがいかに盲点となりうるかを、数々の事例で示してくれます。読後は、目の前の課題や情報に対し「本当にこれでいいのか?」「もっと良い方法はないか?」と自問自答する習慣が身につきました。これは、自分自身の思考を深め、より本質的な解決策を探る上で非常に重要な変化でした。
ポイント2:アイデアの育て方を具体的に学べたこと
「オリジナリティ」というと、一部の天才にしか備わっていない特別な才能のように感じがちです。しかし、本書では、革新的なアイデアは天才的なひらめきから生まれるのではなく、地道な検証と改善、そして周囲の協力によって育まれることが明確に示されています。自分のアイデアをどのように評価し、どう批判と向き合い、どうブラッシュアップしていくかというプロセスが具体的に解説されているため、漠然としたアイデアを形にするための道筋が見えました。
ポイント3:失敗への向き合い方が変わったこと
「失敗は成功のもと」という言葉はよく聞きますが、具体的にどう活かせばいいのか、失敗を恐れずにどう行動すればいいのか、という疑問には明確な答えがありませんでした。『ORIGINALS』は、失敗がなぜ重要なのか、そしてそれをどう次につなげるべきかを、心理学的な側面からも解説しています。この本を読んでから、失敗を「終わり」ではなく「学び」として捉えることができるようになり、新しいことへの挑戦に対する心理的なハードルが格段に下がりました。
注意点や改善してほしい点
正直なところ、この本のコンテンツ自体に不満な点はありません。しかし、あえて挙げるとすれば、そのボリュームゆえに、まとまった読書時間を確保する必要がある点です。通勤電車の中で少しずつ読み進めるには、内容が濃密なため、集中力が途切れてしまうかもしれません。できれば、腰を据えてじっくりと読み込む時間を作ることをおすすめします。
また、登場する事例は海外のものが中心であるため、日本のビジネス環境にそのまま当てはめるには少し想像力が必要な部分もわずかにありました。しかし、本質的な人間の心理や組織のメカニズムは共通しており、読み進めるうちに文化的な違いは気にならなくなりました。
どんな人におすすめか
この本は、以下のような方々に特におすすめです。
- 新しいアイデアを生み出したいビジネスパーソンにおすすめ。 既存の枠にとらわれず、革新的な発想力を高めたい方に最適です。
- 変化を恐れず、現状を打破したいと考えている人にぴったり。 自分の意見を主張し、周囲を巻き込みながら新しい挑戦をしたい方を後押しします。
- 周囲の意見に流されがちで、自分の意見を持ちたい学生や若手社会人。 どのようにすれば自分らしい視点や意見を形成できるかのヒントが得られます。
- リーダーシップを発揮し、チームや組織を革新したいと考えている管理職。 組織内で「異端者」を活かし、イノベーションを促進するための実践的な知見が手に入ります。
まとめ
アダム・グラント氏の『ORIGINALS』は、単なるビジネス書や自己啓発書ではありませんでした。それは、私たち一人ひとりが持つ可能性を信じ、常識を疑い、自分らしい道を切り開くための羅針盤となる一冊です。この本を読んでから、私の視野は格段に広がり、新しいことへの挑戦に対する意欲が湧いてきました。まさに、内なる「異端者」を目覚めさせてくれるような体験でした。
もしあなたが、現状に満足せず、もっと自分らしく、そして社会に価値ある変化をもたらしたいと願っているなら、この本は間違いなくその一歩を踏み出すための強力な味方となるでしょう。楽天ブックスで手軽に購入できるので、自分を変えたい方はぜひチェックしてみてください!

