導入
「自分には特別な才能なんてないから」「周りと違うことをして失敗するのが怖い」——そんな風に、無意識のうちに自分の可能性に蓋をしてしまっていませんか?私もかつてはそうでした。誰もが「オリジナル」になれる時代だと言われても、漠然とした不安や、一歩踏み出す勇気が出ない日々。特に2020年4月、世の中が大きく変わり始めた頃、在宅時間が増えたことで「このままでいいのか?」という自問自答が始まりました。
そんな時、楽天ブックスでふと目に留まったのが、アダム・グラントの『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』でした。レビューの高さと、「凡人でもオリジナルになれる」というメッセージに強く惹かれ、「今こそ何かを変えたい」という思いで即購入。
結果として、この本は私の凝り固まった思考を大きく揺さぶり、自分らしいアイデアや行動に自信を持つきっかけを与えてくれました。「オリジナル」であることは、一部の天才に許された特権ではない。そう気づかせてくれた、まさに人生の羅針盤のような一冊でした。
この商品について
今回ご紹介するのは、組織心理学者アダム・グラント氏による世界的ベストセラー『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』です。この本は、独創的なアイデアを生み出し、既存の常識を打ち破る「オリジナル」な人々が、どのようにしてその道を切り開いてきたのかを、心理学、経済学、社会学といった多角的な視点から深く掘り下げています。
単なる精神論ではなく、豊富な研究データや歴史上のエピソード、企業の成功・失敗事例などを交えながら、「独創性」の本質に迫ります。私が2020年4月10日に購入したのは、楽天ブックスからです。
実際に使ってみた感想
楽天ブックスから届いた『ORIGINALS』を手に取ったときの第一印象は、「結構分厚いな…読み切れるかな?」というものでした。しかし、ページをめくり始めると、その心配はすぐに杞憂に終わりました。アダム・グラントの文章は非常に明快で、難解な理論も具体的な事例を通して驚くほど分かりやすく解説されています。まるで、TEDトークを聞いているかのような、引き込まれる語り口でした。
読み進めるうちに、私の「独創性」に対するイメージは大きく覆されました。これまで、オリジナルであることは、生まれつきの才能や突飛な発想力を持つ一部の天才だけのものだと思っていました。しかし、本書は「独創性とは、ひらめきではなく、粘り強い探求と試行錯誤の結果である」ということを、数々のエピソードで証明してくれます。
特に印象的だったのは、完璧主義が必ずしも良い結果を生むとは限らない、という指摘や、アイデアはすぐに実行するよりも、ある程度温める期間が必要だという考え方です。これまでの常識を覆されるような内容が次々と現れ、その度に「なるほど!」と膝を打つことの連続でした。期待していたのは「成功者の秘訣」でしたが、実際に得られたのは「凡人でもできる独創性の育て方」という、より実践的で希望に満ちた気づきでした。読後は、自分の日常の小さな行動にも「オリジナル」の視点を取り入れられるような、前向きな気持ちになれました。
良かったポイント3つ
ポイント1:独創性を「特別な才能」から「誰にでも可能なスキル」に変える視点
この本が最も私に与えてくれたのは、「オリジナルになることは、選ばれた人だけの特権ではない」という強烈なメッセージでした。著者は、独創的なアイデアを生み出す人々が決して完璧主義者ではなく、むしろ多くの失敗を重ねながら改善していくプロセスこそが重要だと説きます。この視点のおかげで、「自分には無理」という諦めが、「自分にもできるかもしれない」という希望へと変わりました。
ポイント2:豊富な事例とデータに基づいた圧倒的な説得力
単なる精神論や著者の主観ではなく、心理学、経済学、社会学の膨大な研究データや、歴史上の人物、有名企業の成功・失敗事例が惜しみなく紹介されています。スティーブ・ジョブズやキング牧師、さらには有名アニメの裏話まで、多岐にわたるエピソードが、本書の論点を深く理解する手助けとなります。これらの具体例があるからこそ、「なるほど」と納得し、自分の行動に落とし込むイメージが湧きやすかったです。
ポイント3:行動への具体的なヒントが得られる実践的な内容
「アイデアは温めること」「完璧主義よりも未完成なものを出す勇気」「反対意見を奨励する文化の重要性」など、読んだらすぐに実践できるような具体的なアドバイスが満載です。例えば、会議で自分の意見が通らない時にどうすれば良いか、新しいプロジェクトを立ち上げる際にどんなリスクを考慮すべきかなど、仕事や私生活で直面するであろう状況でのヒントが豊富に散りばめられています。読後すぐにいくつか試してみたくなり、実際に小さな変化を感じられました。
注意点や改善してほしい点
読むのにそれなりの時間がかかる
内容は非常に興味深く、一度読み始めたら止まらなくなるほど面白いのですが、やはりボリュームはそれなりにあります。約400ページ近くあるため、通勤電車の中や隙間時間にサッと読み終える、というわけにはいきません。じっくりと腰を据えて、時間を確保して読むことをおすすめします。私は週末にまとめて読むスタイルで進めました。
実践へのハードルは個人次第
本書は「どうすればオリジナルになれるか」のヒントを豊富に与えてくれますが、それを実際に日々の生活や仕事に落とし込み、習慣化していくのは、読み手自身の努力にかかっています。具体的なワークシートや実践ガイドのようなものが付属していれば、さらに行動への後押しになったかもしれません。しかし、本質的には自分で考え、試行錯誤することこそが「オリジナル」への道なので、これはあえてそうしているのかもしれません。
どんな人におすすめか
- 「自分には独創性がない」と諦めてしまいがちな人
- 新しいアイデアを生み出したい、現状を打破したいビジネスパーソン
- 周りに流されず、自分らしい生き方や働き方を模索している人
- チームや組織内で、より良いアイデアやイノベーションを促進したいリーダー層
- アダム・グラントの著書が好きな方や、心理学に基づいた自己啓発に興味がある方
まとめ
『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』は、単なる自己啓発本ではありませんでした。それは、私の中にあった「オリジナル」に対する固定観念を打ち破り、自分自身が持つ可能性に気づかせてくれる一冊でした。2020年4月に楽天ブックスで購入して以来、この本で得た学びは、私の仕事や私生活における考え方、そして行動に大きな影響を与え続けています。
誰もが「人と違うこと」ができる時代。この本を読めば、その言葉の意味がきっと腑に落ちるはずです。自分の中の「オリジナル」を信じ、一歩踏み出す勇気が欲しいすべての人に、心からおすすめしたい一冊です。私のおすすめ度は迷わず★★★★★(星5つ)です!楽天で購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください!

