藤井聡『過剰医療の構造』レビュー|日本のタブーに斬り込み衝撃を受けた3つの理由

目次

導入

「日本の医療って、本当に正しい方向に向かっているの?」漠然とそう感じたことはありませんか?高齢化が進み、医療費が増大していく中で、私は日本の医療システムに対して漠然とした不安を抱えていました。そんな時、偶然目にしたのが藤井聡先生の著書「「過剰医療」の構造 “日本最大のタブー”に斬り込む!」でした。

“日本最大のタブー”という刺激的なフレーズに強く惹かれ、これはぜひ読んでみたいと、2024年4月5日に楽天ブックスで迷わず購入。手元に届いた日から読み始めましたが、結果として、私の医療に対する固定観念は良い意味で大きく揺さぶられました。この一冊は、まさに日本の医療の真の姿を浮き彫りにする、衝撃的な内容だったんです!

「過剰医療」の構造 “日本最大のタブー”に斬り込む! [ 藤井聡 ]

この商品について

今回ご紹介するのは、京都大学大学院教授である藤井聡氏が著した「「過剰医療」の構造 “日本最大のタブー”に斬り込む!」。価格は1870円(税込)で、私は楽天ブックスで手に入れました。本書は、日本の医療が抱える長年の課題、すなわち「過剰医療」という”タブー”に、藤井氏が鋭い視点で切り込んだ一冊です。医療の現場で何が起きているのか、そしてそれがなぜ生じるのかを、多角的な視点から解き明かしています。

実際に使ってみた感想

楽天ブックスから届いた本を手に取った第一印象は、「これは読み応えがありそうだ」というものでした。表紙のデザインもタイトルも重厚感があり、日本の医療問題というテーマの重大さを物語っています。読み進めてみると、専門的な内容であるにもかかわらず、藤井先生の筆致は非常に分かりやすく、具体的な事例やデータが豊富に引用されているため、全く飽きることなく読み進めることができました。

特に驚いたのは、私がこれまで正しいと信じていた医療行為や常識が、実は「過剰医療」の一端を担っている可能性を示唆されていた点です。例えば、健康診断の頻度や特定の検査の必要性など、普段何気なく受けている医療行為の裏側にある構造的な問題が、論理的に、そして感情に訴えかけることなく淡々と語られています。期待していたのは、医療問題の現状分析でしたが、実際には、その背後にある経済的、政治的な構造にまでメスを入れる深掘りぶりに感銘を受けました。単なる批判ではなく、問題の根源を明らかにし、読者に「ではどうすべきか」を考えさせる構成になっているのが素晴らしいと感じました。

良かったポイント3つ

ポイント1:過剰医療の概念を明確にし、その実態を暴いている

本書は、「過剰医療」が具体的に何を指すのか、そしてそれが日本の医療システムの中でどのように機能しているのかを、非常に分かりやすく解説しています。多くの人が「良いこと」と信じている医療行為が、実は必要以上の負担を社会や個人に強いている可能性を指摘。具体的なデータや事例を基に、その実態を赤裸々に暴いているため、読者は「なるほど、そういうことだったのか!」と深く納得させられます。

ポイント2:構造的な問題提起と具体的な解決策への示唆

藤井聡先生は、過剰医療の原因を個々の医師や患者の責任に帰するのではなく、医療制度、保険制度、さらには経済や政治の構造にまで踏み込んで分析しています。この構造的なアプローチにより、問題の本質がどこにあるのかを理解しやすくなっています。また、単なる問題提起に留まらず、読者がこれからの医療をどう考え、どう行動すべきかについて、具体的なヒントや解決策への示唆が散りばめられている点も高く評価できます。

ポイント3:専門書でありながら読み物としての引き込み力が高い

医療経済や社会構造に関する専門的な内容を扱っているにもかかわらず、ジャーナリスティックな視点と平易な言葉遣いで書かれているため、非常に読みやすいのが特徴です。読者を飽きさせない構成と、次々と明らかになる衝撃の事実に、まるでミステリー小説を読んでいるかのように引き込まれました。専門知識がない読者でも、日本の医療が抱える問題の本質を深く理解できる一冊です。

注意点や改善してほしい点

正直なレビューとして、いくつか気になった点も挙げさせていただきます。まず、本書の内容は非常に深く、日本の医療システムに関する根深い問題に切り込んでいるため、一気に読み通すというよりは、じっくりと時間をかけて咀嚼しながら読むタイプの書籍だと感じました。ある程度の集中力と、内容を深く考えるための時間が必要になるかもしれません。

また、医療経済や制度に関する専門用語が一部登場するため、全く予備知識がない方にとっては、少し理解に時間がかかる部分があるかもしれません。とはいえ、全体的には非常に分かりやすく書かれているので、辞書を片手に、あるいは一度読み終えてから再度読み直すことで、より深く内容を理解できるはずです。

どんな人におすすめか

この本は、以下のような方々に特におすすめしたい一冊です。

  • 日本の医療制度や医療費の増大に漠然とした不安や疑問を感じている人におすすめです。
  • 健康診断や特定の治療について「本当に必要なのか?」と一度でも考えたことがある人にぴったりです。
  • 藤井聡氏の社会問題に対する鋭い分析力に興味があり、彼の著書を読んでみたい人に最適です。
  • これからの日本の社会や医療のあり方について、自分自身で深く考え、問題意識を持ちたいと考えている人にも響くでしょう。

まとめ

藤井聡先生の「「過剰医療」の構造 “日本最大のタブー”に斬り込む!」は、私の医療に対する認識を根底から覆す、まさに衝撃の一冊でした。単なる医療批判ではなく、日本の医療システムが抱える構造的な問題点と、それが私たちの生活にどう影響しているのかを、非常に論理的かつ分かりやすく解説してくれています。

この本を読んだことで、私たちは医療を「お任せ」にするだけでなく、自分自身で考え、選択していくことの重要性を強く感じました。医療に対する見方が大きく変わることは間違いありません。日本の医療の未来に関心がある方、より賢く医療と向き合いたい方は、ぜひ一度読んでみることを強くお勧めします。楽天ブックスで購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください!

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